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施設のご紹介

Flight Simulator Center UPWIND とは

岐阜県各務原市に2020年11月にオープンした、セスナ172等の小型固定翼機専門のフライトシミュレータによる航空機操縦訓練・体験施設です。現在のところフライトシミュレータ1台の小規模な施設ですが、リアルさに徹底的にこだわった最新の設備を提供しております。パイロットの方、訓練中の方はもちろん、飛行機の操縦に興味がある一般の方にもお楽しみいただけます。

フライトシミュレータによる操縦訓練のメリット

1.思い立ったらすぐ始められる

ライセンスをお持ちでない方が日本国内で実機による操縦訓練を受けるには、訓練学校への入校、航空身体検査、練習許可申請を完了する必要があり、実際に訓練を開始するまで最低でも1か月程度かかってしまいます。アメリカのように「近所の空港でちょっと体験操縦」というわけには行かないのです。

フライトシミュレータであれば当施設にご予約を頂ければ、面倒な手続きが必要なくすぐにでも操縦桿を握ることが出来ます。

 

2.費用が安い

国内で小型機の実機をレンタルすると、最も低コストなセスナ172でも燃料代を含めて1時間当たり3~5万円の費用が掛かります。これは機体の維持・整備にかかる費用や割高な日本の航空ガソリン価格によるもので、企業努力だけではどうしようもない部分でもあるのです。

フライトシミュレータであれば安価で訓練が可能ですので、納得いくまで繰り返し練習したり、実機訓練の前に手順を予習したりといったことができ、トータルで費用対効果の高い訓練を行うことが可能です。

 

3.時間、場所や気象条件を自由に設定できる

フライトシミュレータでは現実の時間や場所の制約に縛られず、世界中の空港の中から好きな場所で、昼夜、気象条件も自由に選んで飛ぶことが出来ます。計器飛行の訓練もフードを被ることなく、シミュレータでIMCを再現して行うことができます。

当施設のフライトシミュレータの特長

○リアルさへの徹底的なこだわり

本施設のシミュレータは一般向けに開放されるフライトシミュレータ施設として国内最高の訓練環境を目指しております。シミュレータ本体は航空技術者である代表自身が設計・製作しており、コクピットの機器配置や各種表示、操作感覚のリアルさに徹底的にこだわっています。本物の飛行機を良く知るプロの航空機エンジニアや複数のパイロットが開発やテストに関わっており、ゲーム用品を流用したコクピットとは一線を画す、スイッチ一つの操作感に至るまで 実機を忠実に反映した設計となっています。

 

1.スイッチ、計器、航法装置等は全て実機同様に動作

コクピットのスイッチパネル、計器盤のノブ、無線機、航法装置及びオートパイロット操作パネルなど、実際の運航で操作する部分は全て実際に動作するハードウェアを製作しています。これらの操作、表示はシミュレータ内部のデータとリンクし、全て実機同様に動作します。これらを使用して計器航法の手順を効果的に練習できます。IFRフライトのエンジン始動から着陸まで、マウス、キーボード、タッチパネルは一切使用せず可能です。スロットルレバーはセスナの実機品を採用し、摩擦力調整機能も完全に再現しています。

2.実機の操舵力を再現するフォースフィードバックシステム

 シミュレータにとって最も重要なヨーク(操縦輪)とラダーペダルにはスイスBrunner社製のフォースフィードバックヨークを採用しています。フォースフィードバックヨークは航空会社等で使用される訓練用フルフライトシミュレータと本質的に同一の仕組みで、操舵時の反力をモーターで動的に模擬します。速度に応じてダイレクトに操舵力が変わり、実機同様にトリムで操舵力の中立位置を合わせることが可能なシステムはゲーム用のスプリング式ヨークとは完全に別次元です。オートパイロットを使用した飛行ではヨークとトリムホイールがコマンドに合わせて作動し、実機同様の動作を再現しています。ラダーペダルは地上でステアリングを切る際のタイヤの摩擦まで再現しています。エレベータ、エルロン、ラダーの3舵全てにフォースフィードバックを採用している小型機シミュレータは全国的にも貴重です。

 3.大型ディスプレイ3台による広視界

当施設のシミュレータは機外視界用55インチの大型ディスプレイ3台により、水平視野240度の広い視界を確保しています。実機同様に真横はもちろん斜め後方も確認することが出来ますので、小型機の操縦練習では欠かせないトラフィックパターン周回による離着陸の練習も、視点変更操作を伴うことなく可能です。視野の中心は左席に着席する操縦者の目の位置に合わせてあり、操縦者からの見え方が実機と一致するように設定されています。

4.最新のハード、ソフトを採用

 本施設のシミュレータは新規開発であるため、ハード、ソフトともに最新技術を採用しています。コクピットのハードウェアは3Dプリンタやレーザー加工技術により製作され、シミュレータ本体及び計器表示やアビオニクス用コンピュータは高性能なPC及び組み込みコントローラで構成しております。高価な専用機材や実機部品はヨーク、ラダーペダル、スロットルなど重要部品にのみ採用し、最新の加工技術や安価で高性能な汎用コントローラを積極的に用いることにより設備コストを抑え、利用しやすい料金設定を実現しております。

フライトシミュレータの仕様

・ソフトウェアについて

現在、当施設ではフライトシミュレータソフトウェアとして、Laminar Reseach社製のX-Plane11.5 Professionalを採用しております。国内外で政府機関の認定を有するFTD(飛行訓練装置)でも多くの採用実績があるソフトウェアです。

 

・模擬可能な機種

当施設のフライトシミュレータは、世界中で操縦訓練や航空機使用事業、自家用機に最も多く使用されており、軽飛行機の代名詞として知られるセスナ172のコクピットを忠実に再現して製作されています。

セスナ172シリーズは1955年から現在まで製造が続いているロングセラー機であるため、

スペックが異なる多数の派生型があります。当施設のシミュレータではその中で代表的な2機種(C-172M、C-172S)と、セスナ172の性能向上型であるC-182Tの操縦が可能です。以下に各機種の特徴を示しています。

 

1.C-172M

比較的古いタイプのセスナ172で、エンジンはキャブレター式のLycoming O-320-E2D(150hp)を搭載しています。40年以上前のモデルですが、価格の安い中古機が多く出回っているため個人向け訓練学校、フライトクラブや自家用機に使われている機体には本モデルに近いものが多く、海外でセスナ152に乗られている方にも馴染みやすい機種です。

セスナ172M(Wikipediaより)

2.C-172S

現在も生産が続いている最新型のセスナ172で、エンジンはインジェクション式のLycoming O-360-A4N(180hp)を搭載しています。「スカイホークSP」の通称で販売されたことからC-172SPと呼ばれることもあります。

当施設のコクピットは本機種をベースに製作されており、特段のご希望が無い場合は本機種を推奨しております。

セスナ172S(Wikipediaより)

 

3.C-182T

セスナ182はセスナ172の性能向上型で、エンジンはインジェクション式のLycoming IO-540-AB1A5(230hp)を搭載しています。可変ピッチプロペラ機であるため、スロットルとプロップレバーを使い分けて出力制御を行う必要があり、上級者向けの機体です。

計器配置も172と少し異なっており、DGの代わりにHSIが表示されます。高性能機へのステップアップを目指す方の訓練にお勧めです。

セスナ182T(Wikipediaより)

・コクピットについて

現在、当施設のシミュレータはアナログ計器及びGPS航法に対応したGNS530/430航法装置を配置したコクピットを模擬しています。

将来的には完全なグラスコクピットであるG1000パネルの導入も計画しております。導入後はご希望に合わせてコクピットを構成できる予定です。

 

・重量重心位置・燃料搭載量について

当施設では、特にご希望が無い場合は訓練飛行として一般的なコンフィグレーションを想定し、前席2名搭乗、燃料満載に相当する状態(C-172Sで2200lbs)を標準としております。重量重心位置、燃料搭載量についてはご要望を頂けましたら調整可能です。

 

・空港施設等のデータについて

空港や航法施設の位置や無線周波数等のデータは、AIRACに合わせて実世界と一致するように更新しております。

 

・気象条件について

特にご希望が無ければ昼間、晴天、視程良好、無風、気温・気圧は標準状態とさせて頂きます。計器飛行や悪天候の訓練等、気象条件に対するご要望がある場合は予約時にご希望を記入頂き、事前調整の上でお越し頂けますとスムーズです。

 

・模擬故障について

教官席のタブレット端末から任意のタイミングで機体の模擬故障(エンジン停止等)を投入することが出来ます。教官同乗による訓練の場合のみ対応可能です。